杜の音だより

石川啄木の世界  ~うたの原郷をたずねて~

今回は文学にふれる一時、仙台市博物館へ

26年という短い生涯の中で、珠玉の短歌を数多く生み出した石川啄木。短歌のみならず、貧困にあえぎながら、時代や社会の大きな変遷を論じた評論、粉骨砕身して生み出した小説、日々の生活の喜びと悲哀を記した日記からは、時代や社会を深く鋭く見つめた啄木のまなざしが感じられます。故郷・渋民村を出てから、北海道そして東京と漂泊していった人生を、折々の短歌作品に触れながらたどるとともに、写真・詩稿・歌稿・書簡などの貴重な資料を展示してその普遍的なことばの世界と、人間味あふれる素顔に迫ります。