杜の音だより

多賀城跡あやめ園

あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒

これは、芭蕉が旅の無事にと「心あるもの」から草鞋を渡され、その感謝を込めた挨拶の句です。また、あやめの花言葉は「良き便り」「吉報」「あなたを大切にします」などで、昔から縁起の良い花であったと理解されます。

 本日杜の音のホーム行事は、そのあやめがまさに咲き頃ということで、多賀城まで出向きました。場所は多賀城跡あやめ園で、あやめまつりが6月24日から7月7日まで行われており、今回は3年ぶりの開催となっております。

場内に入ると出店が立ち並んでおります。

梅雨時ですが天気に恵まれました

奥に進むと視界が開けてきます。こちらは西エリア。

初見だった入居者様と一緒に歩きながら、会場はここだけかな?

と思いきや・・・

さらに奥には東エリアがあり、一面見事に咲き誇るあやめの群生が見られます

250~300万種、200万本以上のあやめと花菖蒲がまさに今満開です。

日射しはもう夏です。清楚で美しい花々を眺めながら
しばしの休憩です。様々な話に皆様花を咲かせておりました。

一息ついたころにはもうお昼時。待ちに待った昼食です

本日は「鳥善」に行きました。こちらのランチは御膳で、
皆様お好きな膳を選び、美味しいと口を揃え堪能されました。

食後のデザートもつき、心ゆくまで満たされました

 さて、実は冒頭の俳句、「あやめ草足に結ばん草鞋の緒」は、「おくの細道」紀行中の6月24日、芭蕉が仙台から歌枕「壺碑(多賀城碑)」へ旅を進めようとした際に詠んだものだそうです。悠久の時を経て、今ここまで咲き誇るあやめの数々を見たら、芭蕉はどんな句を作っていたのでしょうか。