杜の音だより

さくら咲き誇る、「榴岡」の春

今回は、三六八本の桜が伝承する~今昔物語り~榴岡公園にお花見へ。

躑躅(ツツジ)の名所として古くから知られる歌枕「躑躅岡」に17世紀末、仙台藩主・伊達綱村が馬場などを開設してサクラ(桜)を植え開放し、当時は「桜の馬場」と称され、サクラの名所となりました。

1902年(明治35年)にこの「桜の馬場」は県立の「榴ヶ岡公園」として開園されました。1875年(明治8年)開園の桜ヶ岡公園が仙台市中心部の西にあることから「西公園」、当園が中心部の東にあることから「東公園」とも呼ばれていましたが、「西公園」と「榴岡公園」がそれぞれ定着したようです。

西公園がソメイヨシノ(染井吉野)を主とするのに対して、榴岡公園はシダレザクラ(枝垂桜)を主としています。

現在、榴岡公園の桜は、明治期に初代仙台市長遠藤庸治が普及に努めた八重紅枝垂や、昭和3年に昭和天皇後即位記念として植えた桜など合わせて19種類、368本があります。

さて、前日に入手した情報により、仙台市歴史民俗資料館から頂いた榴岡公園のパンフレットを手に、悠久の時を経て、咲き誇る美しい桜を見物に行って来ました

当日は、朝から肌寒い日でしたが、日中は丁度良い気温になり、連日のお花見日和で榴岡公園も人・人・人と大変賑わいもあり楽しむことができました

メトロポリタンの中国料理 「桃李」で平日限定ランチなどを堪能し、例年にない絶好のお花見日よりでした